
秋田県立新屋高校で Python 入門ワークショップと情報Ⅰ課外授業を実施しました
2026 年 7 月 23 日(木)、秋田県立新屋高校で、午前に高校 1 年生約 160 名を対象とした Python 入門ワークショップ、午後に高校 3 年生の希望者約 40 名を対象とした「情報Ⅰ」共通テスト対策の課外授業を実施しました。
講師は、ハイスクールPython 運営の齋藤智樹が務めました。午前は自分でプログラムを動かして仕組みを理解する体験、午後は大学入学共通テストを見据えてデータを正確に読み解く演習と、学年や目的に合わせた二つの講座を行いました。
新屋高校とハイスクールPython
新屋高校は、プログラミング教育やキャリア教育に力を入れている秋田県の県立高校です。
ハイスクールPythonは 2025 年にも新屋高校を訪問し、1 年生向けの Python 入門講座と、3 年生向けの「情報Ⅰ」共通テスト対策講座を実施しました。2 年目となる今回は、前年の授業で得た気づきを踏まえ、1 年生向けの教材と当日の進め方を改めて設計しました。
当日の概要
- 午前(9:45〜11:35):高校 1 年生 約 160 名/Python 入門ワークショップ
- 午後(13:20〜16:10):高校 3 年生 希望者 約 40 名/「情報Ⅰ」データ分析・共通テスト対策演習
- 場所:秋田県立新屋高校
- 形式:対面授業
- 講師:齋藤 智樹(ハイスクールPython 運営、ゼノクリース合同会社 代表)
午前:Python でミニ診断プログラムを作ろう
午前のワークショップでは、「Python でミニ診断プログラムを作ろう」をテーマに、Google Colab を使った Python の実習を行いました。
最初から多くの文法を覚えるのではなく、次の四つを順番に組み合わせながら、プログラムが動く仕組みを体験する構成です。
print()で文字を表示する- 変数に名前や結果を記憶する
input()でキーボードから回答を受け取るif / elif / elseで回答に応じて結果を変える
共通の 1 問版プログラムを題材に、質問文や選択肢、診断結果を書き換える流れで進めました。変更後は複数の入力を試し、「どの入力が、どの条件を通り、どの結果につながるのか」を確かめました。
コードをそのまま写して終えるのではなく、自分でルールを決め、変更し、実行結果を説明できることをゴールにしました。

当日教材に掲載した学習の道筋。今回体験した「コードを書く」「入力によって動きを変える」という基礎は、自動化やデータ分析、Web アプリ制作にもつながります。
160 名で学ぶための教材と進行
大人数でも同じ地点から学習を再開できるよう、教材には通常の実行セルに加えて、完成したコードへ戻れる「復旧セル」を用意しました。前半と後半の間には 10 分間の休憩を設け、端末や Google Colab の操作で困ったときにも個別に対応できるよう進めました。
図解やアニメーションも取り入れ、変数を「値を覚える箱」として捉える図、入力から条件分岐を経て出力へ進むアルゴリズム図、コードを変更してテストする流れなどを視覚的に確認できるようにしました。
講座で使用した教材は、次のページで公開しています。
午後:「情報Ⅰ」データ分析・共通テスト対策
午後は、3 年生の希望者を対象に、大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の対策授業を行いました。
今回はデータの分析にテーマを絞り、50 分×3 コマの講義・演習形式で進めました。用語を覚えるだけではなく、グラフや統計量から読み取れることと、読み取れないことを区別しながら、設問の条件を根拠に判断する練習を重ねました。
1時間目:代表値とデータの読み方
共通テスト「情報Ⅰ」の出題構成と取り組み方を確認した後、平均値・中央値などの代表値が、データの特徴によってどのように変わるかを整理しました。
2時間目:箱ひげ図・散布図・相関
箱ひげ図から分布やばらつきを比較する方法、散布図から二つの変数の関係を読む方法を確認しました。また、相関があることだけを根拠に因果関係まで断定しないなど、データ分析で間違えやすい判断も扱いました。
3時間目:共通テスト形式の問題演習
最後は、複数の資料やグラフを組み合わせて考える共通テスト形式の問題に取り組みました。問題文の条件を整理し、選択肢を一つずつ検証した後、正解に至るまでの考え方を解説しました。
データ分析の知識だけでなく、長い問題文の読み方、限られた時間の使い方、復習時に確認すべきポイントも含め、実際の試験で得点につなげるための方法をお伝えしました。
二つの講座を通して
午前は、Python に自分で指示を書いて結果を確かめる「作る側」の体験、午後は、データと設問を読み、根拠をもって答えを導く「読み解く側」の演習でした。
対象学年と学習目的は異なりますが、どちらにも共通するのは、手順や条件を整理し、自分の判断を確かめることです。高校での Python 学習が日々の授業や探究活動につながり、その先の「情報Ⅰ」や進路選択にも生かされるよう、今後も教材と講座を改善してまいります。
このような機会をご用意くださった新屋高校の先生方、講座に参加してくださった生徒の皆さんに、心より御礼申し上げます。
学校・教育機関の皆さまへ
ハイスクールPython では、学校向けの Python 入門ワークショップ、「情報Ⅰ」の授業・大学入学共通テスト対策、教員研修などのご相談を承っています。
講座の実施や教材活用については、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
関連リンク